d0iの連絡帳

気がむいたら書く

博士論文初稿提出

以下、東京大学大学院 情報理工学系研究科 創造情報学専攻の場合のハナシです。

実は、何をどう勘違いしたのか、論文提出は年明けだろう、と油断をしていました。年末年始にまとめればいいや、と油断した状態で、スーツ着て*1汗をかきかき仕事をしていたら、大学院事務室からある日(11月15日)メールが。「今年中に学位を審査して欲しければ、12月10日までに論文を提出すること」‥‥‥完全に油断していました。


自分の場合、9月6日に予備審査を受けました。予備審査合格は「博士論文の作成を開始して良い」という意味合いのものらしく、そこから「博士論文をまとめる前提」での研究生活がはじまる、ということになります。それでまじめに論文書きに精を出していれば良いのですが、社会人学生という立場だとそうもいきません。しばらく大学の仕事に力を入れるとだんだん仕事が炎上してきて、しばらく火消しに専念しないといけない時期がやってきます。また、大学の研究は「何をやったらいいのかわからない」状態がいちばんキツいのですが、これに対して大概の「お仕事」は「とりあえず何をやればいいかはわかっている*2」というのがラクで、一旦お仕事モードに入るとついつい仕事をやりすぎてしまう、ということも。そんなこんなで、予備審査で頂いたコメントにまじめに向き合ったのは9月も終わりころでした。うちの会社は、10年勤続のご褒美に「ステップアップ休暇」というのが取れます。丁度このタイミングで休暇が取れるのがわかっていたので、10月のあたまに設定しておきました。今にして思えば、このタイミングで休暇を取っておいて、今までの成果をまとめておいたから間に合ったと言えます。

そんなこんなでおおあわてで博士論文を提出しました。いろんな方に不義理をしていますが、ようやく一息です。ちなみに、この後「審査」(のためのディフェンス)があるので、まだまだ気は抜けませんが。ちなみに、揃える書類は12/10の提出の時は大変なものはなかったですが、気をつけないといけないのは共著の論文がある場合の「同意書」くらいでしょうか。H22年度の創造情報の場合は、初稿提出の場合は用紙も再生紙でokです。


この画像は進捗管理のグラフです。赤い線(FIXME)が論文中に「ここを後で直す」とマークしてある数、緑は「まだ書いてない」の数、一番下の青は「参照エラー」の数で、上の紫がページ数です。書いては消し、書いては消ししてた様子が残ってますね。11月末には出来の悪い章を削っているので計数上は改善していますが、同時にページ数も落ちているのがわかります。その後じわじわと直して、最後のぎりぎりで章を復活させていますね。

実は、このあと審査委員の先生方に論文を配る、という仕事が待っているのですが、とりあえず週が明けてから考えます。

*1:年に一回ぐらいはスーツを着て仕事をすることもあります!

*2:+αで長期的視野がないといつまでも他人の仕事の下働きしかできないということも忘れてはいけませんが