最後の輪講
昨日、最後の輪講を終えた。いろいろと課題が山積していたが、課題が何だかわかってない状態よりは多少進んでいるのだろう。
なにせ、放置しているとどうしても仕事を先に進めないといけないので、定期的に大学側からプレッシャーがかかる、というのは重要な駆動エネルギー源のはず。とはいえ、これから先 (この1年) はそういったプレッシャーがない状態で進めないといけないので、文字通り自分を律する必要がある。
放置しておくといくらでものんびりできる性格なので、これがツラい。
一応、輪講の内容と進捗をまとめてみる。どうでもいいが、東大は「夏学期/冬学期」なのだな。起点をどこに置くのかという問題か。
2008年夏学期
初回ということで、自己紹介+研究の動機と、過去の研究、という内容。ここではChord(I.Stoica)の紹介と、これを利用した商品トレーサビリティの研究の紹介をした。特に、DNS-DHT連携によりID-DB Resolutionについて触れている。
また、夢というか野望として、「資源配分・制御の最適化」ということをこの時点で言っている。「地球規模OS(K.Saito)」についても言及。Open Sensor Networkにおける量的・質的ギャップ、というところから研究をstartしている。
2008年冬学期
社内展示会で身動きが取れずリスケジュールしてもらった回。情報集約、という部分にフォーカスしていろいろと考えている。Publish-Subscribe → ネットワーク内情報集約 → データトレーサビリティの3段階の研究構成。
Live E! ServerをXMPP対応にしてみよう、とかやっていたのもこのころ。また、データフロープログラミングのモックアップなども作っていた。
2009年夏学期
迷走期。
分散データ処理において、問題があった領域についてisolateするのが自分の仕事だ、と定義している。その上で様々な調査を行っていて、特にStream DB/Continuous Queryについて調べている。なぜかこの時にはData Provenanceには気がついていない。
2009年冬学期
Data Provenanceの考え方を筑波大の川島先生より頂き、その中で自分の仕事を位置付けている。その上でpub-subのトレースについていろいろと考えているが、トレースの粒度について整理ができていない。また、この時はデータレベルの集約について述べている。一方、データを捨てる、となると抵抗が強い分野が多いのも事実。